広告 クレーマーの心理

車椅子駅乗車拒否熱海クレーマー騒動とは?伊是名夏子のその後や現在

これってクレーマーではないの?

クレーマーなのか、正当性のある主張なのかの判断はいつの時代も難しいです。

そんな中、伊是名夏子さんと言う車椅子ユーザーのブログが注目を集めました。

伊是名夏子さんの主張はこう。

・JRに車椅子ユーザーの乗車を拒否された

障がい者に対して、JR側が誠実な対応ができていないことをブログで主張したのです。

ただ、このブログ記事が様々な波紋を引き起こします。

今回の記事では、「伊是名夏子さんの車椅子駅乗車拒否騒動」に関して解説します。

※Abemaでも詳細が解説されています。

この記事で分かること

  • 車椅子駅乗車拒否熱海クレーマー騒動の全容
  • 伊是名夏子さんの主張
  • JR側の主張
  • 伊是名夏子さんのその後や現在
  • 障がい者とクレーマーについて

車椅子駅乗車拒否熱海クレーマー騒動とは【伊是名夏子】

まず最初に、注目を集めた「車椅子駅乗車拒否熱海クレーマー騒動」に関して解説します。

なお、本記事は伊是名夏子さんのブログを参考にしております。

当事者の声を知りたい方は、以下のブログ記事を参考にしてください。

参考:JRで車いすは乗車拒否されました

上記記事の内容を踏まえて、今回の騒動に関して解説していきます。

【要約】車椅子駅乗車拒否熱海クレーマー騒動とは

まず最初に、本事案に関して簡単に内容をまとめます。

本事案の要約内容は以下の通りです。

車椅子駅乗車拒否熱海クレーマー騒動

  1. 旅行計画
    • 車いすユーザーである投稿者は、家族と一緒に熱海の来宮に一泊二日の旅行を計画。
    • 旅行は本来沖縄の予定だったが、感染者増加により急遽変更。
  2. JR乗車拒否の経緯
    • 小田原駅で来宮駅までの乗車を要請したが、来宮駅が車いすに対応していないとの理由で拒否される。
    • 小田原駅と熱海駅の間で情報の食い違いがあり、投稿者は熱海駅で対応を求め続けた。
  3. 駅員との交渉
    • 駅員は来宮駅の階段しかない状況を説明し、熱海駅までの案内を提案。
    • 投稿者は車いす対応を強く要求し、最終的に熱海駅での支援を受けることが可能となった。
  4. 来宮駅到着と対応
    • 来宮駅で駅員が手伝い、車いすを階段で運ぶ。
    • 投稿者はヘルパーに抱っこされて階段を降りた。
  5. 帰路と今後の対策
    • 帰りの日も駅員のサポートを受け、無事に帰宅。
    • 駅員とのやり取りを記録し、新聞社に連絡。後日取材。
  6. 反省と提言
    • 投稿者は公共交通のバリアフリー化の重要性を訴え、車いすユーザーや高齢者、ベビーカーユーザーに対するより良い対応を求める。

これが時系列順にまとめた今回の持参です。

クレーマーではないのか?と炎上したのは、

・小田原駅で来宮駅までの乗車を要請したが、来宮駅が車いすに対応していないとの理由で拒否される。
小田原駅と熱海駅の間で情報の食い違いがあり、投稿者は熱海駅で対応を求め続けた。

と言う部分です。

詳細を解説していきます。

車椅子駅乗車拒否熱海クレーマー騒動の詳細

今回の騒動の出発点は、小田原駅での一悶着です。

伊是名夏子さんは、来宮駅にどうしても行きたいと思っていました。

車椅子ユーザーは駅員対応が必要なので、30分前に余裕を持ってお願い&挨拶に向かいます。

しかし、直前になって駅員から「来宮駅には行けない。熱海駅にして。」と乗車拒否されてしまう...

JRが乗車拒否した理由は、来宮駅にはエレベーターがないから。

エレベーターがない場合、車いすユーザーは階段でホームを降りることができません。

その場合、駅員が数名で車いすを持ち上げる必要があります。

その対応をするのが難しいので、エレベーターのある熱海駅までにして欲しいと言うのがJR側の要望です。

ただ、伊是名夏子さんは来宮駅でレストランや宿をとっており、熱海駅ではなく来宮駅を希望。

この要望に関して、世間の声としては「クレーマーでは?」と言われてしまうわけです。

最終的には、熱海駅で乗り換えをして、来宮駅まで運んでもらいます。

そして、来宮駅の階段に関しては駅職員が4人体制でサポート。

この結末もまた、「クレーマーがわがままを言って要望を押し通した」と批判の対象になります...

伊是名夏子さんは、障がい者に優しい社会の実現を訴えています。

伊是名夏子さんの主張内容

今回の騒動において、伊是名夏子さんは主に以下の内容を主張しています

ポイント

  • ・バリアフリー法や障害者差別解消法があるので駅員は対応する義務がある
  • ・エレベーターがない場合は「合理的配慮」をして欲しい
  • ・タクシーは車椅子ごと乗る場合1ヶ月以上前に予約する必要があるから無理

本件では、どうしても伊是名夏子さんがクレーマー扱いされやすいです。

そこで、伊是名夏子さんの主張を中立的な立場から整理したいと思います。

まずそもそも論として、公共交通機関は法律で一定の縛りを受けます。

そのうちの1つが、車椅子ユーザーなどの障がい者への対応です。

駅の設計段階で障がい者に配慮した作りを求められたり、現場での対応を求められたりします。

つまり、法律によって障がい者への対応が義務付けられています。

そのため、伊是名夏子さんの主張はロジック的には特段間違っていません。

また、JR側は熱海駅でおりた後、タクシー移動を提案する形になりました。

一般の人の意見では、

「熱海で降りてそのあとタクシーで来宮まで行けば?」

と思うでしょう。

しかし、車いすのタクシー乗車はそんなに簡単ではありません。

車いすごとタクシーに乗せる場合は、1ヶ月以上前に予約しないと対応してくれないこともザラです。

そのため、今日お願いして今日対応してもらえるわけでもありません...

つまり、JR側の「熱海で降りてあとは自力で頑張って!」と言うのは、確かに現実的ではないのです。

JR側の主張内容:「乗車拒否の意思はない」

続いて、本件に対するJR側の主張も紹介します。

この騒動の後、JRはメディアの取材を受けて見解を発表しています。

参考:「乗車を拒否する意図はない」JR東が強調 電動車いす利用者への対応問題

JRの主張を簡単にまとめると以下の通りです。

ポイント

  • 乗車を拒否する意図はなかった
  • 熱海駅で駅員対応が出来ないと言った点への弁明
  • 利用者3000人以下の駅での対応について

まず、JRが最も強調したかったことは「乗車拒否の意図はなかった」です。

今回のケースでは、受け止め方によっては、JR側が障がい者の利用を嫌がってないか?とも取れます。

なんとなく突っぱねてる感じもします...

ただ、決してそのような意図はなかったと改めて強調します。

また、今回のJRの対応が後手後手だった事への説明もなされます。

当初、小田原駅の駅員は、熱海駅で駅員が対応することは不可能と言っていました。

しかし蓋を開けてみると、熱海駅ではきちんと駅員対応が出来ています。

ここから、「わざと出来ないと言って乗車を諦めさせようとしたのでは?」と憶測が立ってしまうのです。

ただ、JRは「どうにかして駅員確保ができるように企業努力をした」と釈明。

駅員が受けお答えした段階では人員確保が難しかった。

しかし、熱海に向かうまでの乗車時間の中で、なんとか人員確保に奔走した結果対応が可能になったと説明します。

また、JR側は伊是名夏子さんに対し、1日の利用者が3000人以下の駅では、駅員対応は出来ないと言っていました。

ただ、実際に来宮駅では駅員が4人で対応しています。

ここもまた、最初と言っていることが食い違っています。

これに関しては、一律に3000人以下は無理と線引きし、合理的配慮がないのでは?と言う伊是名夏子さんが正しいようにも思えます。

ただ、この件に関しては法律的な解釈もあり、JR側はノーコメントです。

車椅子駅乗車拒否熱海クレーマー騒動!伊是名夏子のその後や現在

今回の騒動の中心となった、伊是名夏子さんとはどのような人物なのでしょうか?

また、騒動の後のその後や現在はどうなっているのでしょうか?

伊是名夏子さんとは?

 
 
 
 
 
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伊是名 夏子(いぜななつこ)さんは、「コラムニスト」です。

彼女は「骨形成不全症」という骨の折れやすい障害を抱えています。

そのため、車いすで移動をしています。

身長も100cmしかなく、体重もわずか20kgです。

東京新聞・中日新聞や「障害者は四つ葉のクローバー」連載中です。

なお、以下の書籍を出版されています。

出典:ママは身長100cm【Amazon公式】

騒動のその後や現在

伊是名 夏子さんのその後は、インスタグラムで活動の様子が分かります。

今でも障がい者のための活動を継続して行なっています。

騒動があった際も、以下のようにおっしゃっていました。

正直、ここまでの乗車拒否は初めてでした。

階段しかない駅では、時間はかかっても、駅員を集めてくれ、持ってくれるからです。

車いすユーザーが利用者として想定されていないと、改めて痛感したし、これをもっと可視化していかないといけませんね。

ブログ記事より引用

車いすユーザーが生活しやすい社会を望み、活動されているように思えます。

障がい者とクレーマーについて

今回の騒動については、正直考えさせられることが多いです。

特に、障がい者とクレーマーの関係についてです。

正直なところ、障がい者を社会全体で支えると言うのは、誰も異論はないはずです。

ただ、障がい者自身が自らの権利を主張した時、人の反応はガラリと変わると言うことです。

「障がい者は助けてもらう代わりにもっと謙虚であるべき。」
「障がい者だからって何でもわがままが通ると思うな。」


と言った意見がどうしても出てしまいがちです...

障がい者が健常者と同じことを求め始めた時、急に世間が冷たくなるのが現実です...

今回の件がクレーマー事案なのかどうか、それは誰にも決められません。

あなた自身、このテーマについて深く考えて欲しいと思います。

最後に:車椅子駅乗車拒否熱海クレーマー騒動とは?伊是名夏子のその後や現在

最後に、本記事のまとめを残しておきます。

この記事のまとめ

  1. 事案の背景:
    • 伊是名夏子さん(車椅子ユーザー)は家族と一緒に熱海の来宮へ旅行計画を立てた。
    • 本来の沖縄旅行はコロナウイルス感染拡大により変更。
  2. JR乗車拒否の経緯:
    • 小田原駅で来宮駅までの乗車を要請したが、来宮駅が車椅子に対応していないとの理由で拒否される。
    • 熱海駅での対応を求めたが、当初は対応できないと言われた。
  3. 駅員との交渉:
    • 最初は来宮駅の階段のみのアクセスしかないと説明された。
    • 熱海駅で駅員がサポートすることになり、最終的に来宮駅での階段を駅員が支援。
  4. 来宮駅到着と対応:
    • 駅員が車椅子を階段で運ぶ手伝いをし、無事到着。
    • 帰りも駅員のサポートを受けて帰宅。
  5. その後の影響:
    • 事件はメディアに取り上げられ、障害者の交通アクセス問題として注目された。
    • 伊是名さんは障害者が直面する公共交通の課題を強調し、改善を訴え続けている。
  6. 障害者とクレーマーの問題:
    • 障害者の権利を主張すると、しばしばクレーマーと見なされがち。
    • 社会全体で障害者を支えるべきだが、その権利を主張する際には反発も存在する。

クレーマーに関しては、以下の記事でさらに詳細が分かります。

クレーマーの特徴・心理・対処法について総合的にまとめています。

-クレーマーの心理